グループホーム2ユニット
金木犀

あの人は、
どう暮らしたかった人ですか。
どの道を選んでも、後悔はある。
だったら、あの人らしい道を。

あの人の「いつも」が続く家。

家で看るか、施設にお願いするか。
どちらを選んでも、心残りや後悔は消えません。
でも、ひとつだけ確かなことがあります。
親には、親の暮らし方があったということ。
施設に入ると、その「いつも」が止まります。
朝は決まった時間に起こされ、
食事は決まったものが出てきます。
「危ないから」「心配だから」— —
その一言のたびに、お母さんから包丁が消え、
お父さんの庭仕事が消え、
好きだったコーヒーを自分で淹れることも消えていく。

金木犀は、その「いつも」を止めません。

「ちょっと待ってください」という声掛けで、
あなたの歩みを止めることはしたくない。
転ぶ可能性はゼロではなくなります。
それでも、あの人がやりたいことを、続けられる家でありたい。

後悔のない選択はなくても、
あの人らしい選択は、できると思うのです。

自由な起床
朝、起きたい時間に。

決まった時間に起こされない。その日、その人のリズムで、一日がはじまります。

自由な起床
靴を履いて、玄関を出る。

散歩に、許可はいりません。行きたいときに、行きたい場所へ。歩みを止めない暮らしです。

自由な起床
体が覚えた手順を、奪わない。

包丁を持ち、土をいじり、お湯を沸かす。お料理も、庭仕事も、コーヒーも。「危ないから」と、取り上げません。

自由な起床
制限ではなく、まなざしで。

どこにいるかは、そっと見守る。監視カメラではなく、管理のカメラで自由を支える仕組みです。

自由な起床
手しごとで、社会とつながる。

何かを作り、誰かに届ける仕事がある。得たお金で、また何かをはじめられる。社会とつながり、役割を持ち続られます。

自由な起床
家族が、泊まれます。

帰省するように、会いに来てください。同じ屋根の下で、夜を過ごせる。それも、暮らしの続きです。


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